私が幼い頃は、母は演奏活動で出かけることが多く、
在宅時も、お弟子さんのお稽古が続き、
多分、ものすごく忙しかったんだと思います。
だから、私たち姉妹は
ほとんどおばあちゃんに育てられたようなものです。
さすがに、授業参観などは何とか駆けつけてくれたけど、
幼稚園の送迎も、習い事の送迎もいつもおばあちゃんでした。
もちろん、夕飯の支度もおばあちゃん。
一緒に食べるもの、お風呂も、寝るのも。
母がご飯を作ってくれる日は珍しく、
いつものおばあちゃんの料理とは違って目新しいので、
それを喜ぶと、
おばあちゃんは、ちょっと悲しい顔をしていた気がします。
本当に手先の器用なおばあちゃんで、
和裁、簡単な洋裁、
編み物、料理、人形作り・・・
なんでも自分の手で作り出してました。
今、一番身近にあるのは、
この文箱
もしかしたら40年ぐらい経っているかもしれません
足が達者でなく、そのせいで実際の年齢より年取って見えたので、
演奏会などを見に来てくれると、
本当は嬉しいのだけど、
照れくさくて、恥ずかしくて
邪険にしてしまったこと、
未だにしこりになってます