「砂を咬むよう」というのは、
嘘だと思っていたけど、本当だった。
家族が、入れ替わり食事の支度をしてくれたが、
何を食べても味がしない
というか、生れてはじめて食べる気がしない、
という気持ちを味わった。
多分、数日で激やせして、
洋服がすべてガバガバになった
仕事の関係先からは、
「気が済むまで休んでよいから」という
有難いお言葉をかけていただいた
毎日、
子どもたちを学校に送り出すことだけが
私の務めだった
役所への手続きなどが山のようにあり、
それをこなすだけの毎日
年末を迎えたが、
特に何をするわけでもないお正月は、
普通の毎日と何ら変わらなかった
というか、
年賀状用に撮影していただいた写真があったことを思い出し、
欠礼の挨拶状を作った
四十九日が過ぎたころに、
思いがけない人からお便りをいただいた
子どもの幼稚園時代のママ友だった
ものすごく親しかったわけではないけど、
なんかウマが合うな、と思っていた人だった
お悔やみのような、そうでないような
普通の文面で、
なんだかとっても有難かった
二月が過ぎようとした頃、
仕事に戻りたい気持ちが芽生え、
連絡をした
戻ってきてもいいよ、と温かい言葉に励まされ、
元の仕事に復帰した
考えることがあることが、
嬉しかった
子どもたちは、
驚くほど変わらない毎日を過ごしているように見えた
今までに何度も、
「パパが居なくなって辛かった?」と尋ねたことがあるが、
そうでもないよ、というのがいつもの答え
嬉しいような、気が抜けるような
今も、その時の仕事に携われていることが、
何より嬉しい
仕事の先輩にお声がけいただき、
一緒に生み出した事業
小さな小さな取り組みだけど、
誰かが、この事業があってよかった、と
思っていただけるよう、
ココロを込めて携わっています
今年も、携われることが決まり、
嬉しいドキドキの夜です
無くしたと思って、ボールペンを買い求めたら、
鞄の底から、出てきた
好きなものは、変わらないんだね、私。。。